「ホームページを公開しているのに、検索しても出てこない」

このような場合、すぐにSEOや記事制作を始めるのではなく、まず「どの検索で、どの段階から問題が起きているのか」を確認する必要があります。

ホームページが検索経由で機能していない状態は、大きく次の4つに分けられます。

  • 会社名で検索しても表示されない
  • 会社名では表示されるが、サービスや悩みに関する検索から流入しない
  • 検索結果には表示されているが、クリックされない
  • アクセスはあるが、問い合わせにつながらない

それぞれ原因も対策も異なります。

技術的な問題を抱えているホームページに記事を追加しても、検索結果に表示されない可能性があります。一方、会社名では正常に表示されているサイトに対して、インデックス登録だけを繰り返しても、集客につながる検索は増えません。

最初に現在地を切り分けることが重要です。

まずは「どの検索で出てこないのか」を確認する

「検索結果に出てこない」という相談を受けたとき、最初に確認したいのは検索した言葉です。

会社名やサービス名を知っている人が検索する場合と、まだ会社を知らない人が悩みや条件から検索する場合では、検索の目的が違います。

たとえば、次の2つは分けて考えます。

会社名やサービス名での検索

すでに会社の存在を知っている人が、公式サイトや連絡先を探すための検索です。

一般的に「指名検索」と呼ばれます。

  • 株式会社〇〇
  • 〇〇サービス
  • 〇〇会社 千葉
  • 〇〇会社 問い合わせ

正確な会社名で検索しても公式サイトが見つからない場合は、検索対策以前に、Googleがホームページを適切に取得・登録できているか確認する必要があります。

悩みや条件を表す検索

会社名を知らない人が、自分の課題を解決できる会社やサービスを探すための検索です。

  • ホームページから問い合わせが来ない
  • 他社制作のホームページを保守してほしい
  • 古いホームページを改善したい
  • ホームページ制作会社を変更したい
  • 千葉県でホームページ制作を依頼したい

こちらは、ホームページが検索結果に登録されているだけでは十分ではありません。

顧客が検索する悩みや条件を整理し、それに答えるサービスページ、事例、記事などを用意する必要があります。

会社名で検索しても表示されない場合

正式な会社名や固有のサービス名で検索してもホームページが見つからない場合は、技術的な状態から確認します。

考えられる原因には、次のようなものがあります。

  • 公開したばかりで、Googleにページが発見されていない
  • リニューアルやドメイン変更後の設定が適切でない
  • ページに「noindex」が設定されている
  • Googleの巡回を妨げる設定が残っている
  • ページがエラーを返している
  • 別のURLが正規ページとして認識されている
  • サイトマップや内部リンクが整備されていない
  • 会社名、サイト名、ページタイトルの関係が分かりにくい

これらは、見た目だけでは判断できないことがあります。

Google Search ConsoleのURL検査ツールを使用すると、対象ページがGoogleに登録されているか、クロールやインデックス登録を妨げる問題がないか確認できます。

主に確認する項目は次のとおりです。

  • URLがGoogleに登録されているか
  • Googleがページを取得できているか
  • インデックス登録が許可されているか
  • GoogleがどのURLを正規ページとして選んでいるか
  • サイトマップからページを認識できているか

制作中に検索結果へ出さないため設定した「noindex」が、公開後も残っているケースもあります。Googleは、noindexが設定されたページを検索結果から除外すると説明しています。

参考:noindexを使用してコンテンツをインデックスから除外する

問題を修正した後は、Search Consoleからインデックス登録をリクエストできます。ただし、リクエストを送信したからといって、すぐに登録・表示されることが保証されるわけではありません。

会社名で検索しても表示されない状態は、ホームページの入口そのものが機能していない可能性があります。原因によっては比較的早く改善できるため、記事制作や広告を始める前に確認しておきたい項目です。

社名検索が増えるかどうかは、ホームページだけでは決まらない

会社名で検索する人は、その会社の存在をすでに知っています。

そのため、社名検索の増減にはホームページ内のSEOだけでなく、次のような自社サイト以外での認知も影響します。

  • 営業活動
  • 既存顧客からの紹介
  • 展示会やイベント
  • 広告
  • SNS
  • 求人活動
  • メディア掲載
  • 店舗や看板
  • 口コミ

たとえば、紹介を受けた人が会社名を検索し、公式サイトで事業内容や実績を確認することがあります。この場合、会社を知るきっかけは紹介ですが、最終的な判断材料としてホームページが使われています。

つまり、社名検索を増やしたい場合は、検索対策だけを考えるのではなく、社外での認知活動と、検索後に信頼を得るホームページの両方を整える必要があります。

ホームページには、会社名で検索した人が迷わず公式サイトへたどり着き、事業内容、実績、所在地、問い合わせ方法などを確認できる役割があります。

会社名では表示されるが、集客につながる検索から流入しない場合

会社名では検索結果に表示されるものの、新規顧客からのアクセスが増えない場合は、技術的な登録よりもコンテンツと検索戦略を確認します。

まず、Google Search Consoleの検索パフォーマンスで、次の情報を確認します。

  • どのような検索語句で表示されているか
  • どのページが検索結果に表示されているか
  • 表示回数に対してクリックされているか
  • 会社名を含む検索に偏っていないか
  • 獲得したい検索で表示されているか

Search Consoleでは、検索結果での表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位などを確認できます。

参考:検索パフォーマンス レポート

ただし、データを見るだけでは改善につながりません。

「誰から、どのような相談を受けたいのか」を決め、その人が検索する悩みや条件に合わせてページを用意します。

依頼先を探している人に届けたい場合

サービス内容、対応範囲、費用の考え方、進め方、実績などを確認できるページが必要です。

記事だけを増やすのではなく、検索した人が依頼を検討できるサービスページや事例へつなげます。

まだ依頼内容が決まっていない人に届けたい場合

課題の整理方法、選択肢、判断基準を説明する記事が有効です。

たとえば「全面リニューアルが必要なのか、部分的な改善で対応できるのか」といった、発注前に迷いやすいテーマを扱います。

地域で依頼先を探している人に届けたい場合

対応地域をページに追加するだけでなく、その地域でどのような支援が可能なのか、実績や対応方法を具体的に示します。

地域名だけを変えた似たページを大量に作るのではなく、依頼を検討する人にとって必要な情報を掲載することが重要です。

検索されそうな言葉を文章へ詰め込むのではなく、顧客の疑問に対して、事業者として具体的に答えられるページを増やしていきます。

検索結果には表示されているが、クリックされない場合

検索結果での表示回数があるのにアクセスが少ない場合は、タイトルや説明文、ページの内容が検索した人の期待と合っていない可能性があります。

確認したいのは次の点です。

  • タイトルからページの内容を理解できるか
  • 誰に向けたページなのか分かるか
  • 検索した人の疑問に答えているか
  • 他の検索結果と比べて、読む理由が伝わるか
  • タイトルと実際の内容が一致しているか

Googleは検索結果のタイトルを、ページのタイトル設定だけでなく、見出しや本文など複数の情報から生成することがあります。

また、タイトルや説明文を変更しても、検索結果へ反映されるまでには時間がかかる場合があります。

参考:Google検索結果のタイトルリンクの変更
参考:スニペットの管理・メタディスクリプションについて

タイトルだけを刺激的にしてクリックを増やすのではなく、検索した人が知りたい内容とページの中身を一致させることが前提です。

アクセスはあるが、問い合わせにつながらない場合

検索からアクセスされていても、問い合わせが発生していない場合は、流入数だけでなく流入後の状態を確認します。

主な確認項目は次のとおりです。

  • 想定している顧客がアクセスしているか
  • 検索した内容とサービスが一致しているか
  • 依頼できる業務や対応範囲が分かるか
  • 実績や会社情報を確認できるか
  • 問い合わせまでの導線が分かりやすいか
  • 問い合わせフォームが正常に動作しているか

フォームは表示されていても、実際には送信できない場合があります。

たとえば、フォームサービスの送信件数が上限に達している、スパム投稿によって利用枠が消費されている、サーバーやPHPの更新後にエラーが発生している、といったケースです。

自社で定期的にテスト送信を行い、受付通知と自動返信の両方が届くか確認します。

詳しい確認方法は、ホームページから問い合わせが来ないときの確認項目でも解説しています。

検索環境を整備した事例

Webサイトの引き継ぎにあわせて管理状況を確認し、Google Search ConsoleやXMLサイトマップなど、検索状況を把握・改善できる環境を整えた事例があります。

詳しくは、東葛エナジーパートナー株式会社の支援事例をご覧ください。

制作会社へ相談するときに伝えたい情報

「検索結果に出てこない」と制作会社へ相談する場合は、次の情報があると調査を進めやすくなります。

  • ホームページのURL
  • 正式な会社名とサービス名
  • 実際に検索した言葉
  • いつ頃から表示されていないのか
  • 最近リニューアルやドメイン変更を行ったか
  • Google Search Consoleを利用しているか
  • 検索から獲得したい問い合わせ
  • 特に見てもらいたいページ

初回相談の時点で、サーバーやドメインのパスワードを送る必要はありません。

まずは状況を共有し、どの情報や権限が調査に必要なのか確認してください。

よくある質問

新しく公開したホームページは、いつ検索結果に表示されますか?

表示までの期間は決まっていません。

Googleがページを発見し、クロールして内容を確認した後、インデックス登録の可否が判断されます。数日で表示される場合もあれば、さらに時間がかかる場合もあります。

サイトマップを送信すれば検索順位は上がりますか?

サイトマップは、Googleがサイト内のURLを発見するための手掛かりになりますが、インデックス登録や検索順位を保証するものではありません。

サイトマップの送信だけでなく、ページの内容、内部リンク、技術的な状態も確認する必要があります。

会社名で1位なら、SEO対策はできていますか?

会社名で表示されることと、新規顧客がサービスや悩みからホームページを見つけられることは別です。

会社名での表示を確認したうえで、顧客がどのような言葉で依頼先を探しているのかを整理します。

検索に出てこない場合は、リニューアルが必要ですか?

必ずしも全面リニューアルが必要とは限りません。

設定の修正や管理環境の整備、既存ページの改善で対応できることもあります。現在の検索流入やインデックス状況を確認してから判断します。

まとめ:検索に出ない原因を段階ごとに切り分ける

ホームページが検索結果に出てこない場合は、次の順番で確認します。

  • 会社名で検索して表示されるか
  • サービスや悩みに関する検索で表示されるか
  • 表示された検索結果がクリックされているか
  • アクセスが問い合わせにつながっているか

会社名で検索しても表示されない場合は、クロール、インデックス登録、noindex、エラー、正規URLなど、技術的な状態を優先して確認します。

会社名では表示されるものの集客につながっていない場合は、顧客の悩みや条件に合わせて、サービスページ、事例、記事の役割を設計します。

さらに、社名検索の増減には、紹介、営業、広告、SNSなど、自社サイト以外での認知も関係します。ホームページだけで完結させず、会社を知るきっかけと、検索後に信頼を得る情報を一続きで考えることが重要です。

NOEMAでは、検索に表示されない原因の調査から、Google Search Consoleの導入、既存ページの改善、記事制作、問い合わせ導線の見直しまで、現在の状況に応じて整理しています。

会社名で検索しても表示されない場合や、検索流入はあるものの問い合わせにつながっていない場合も、分かる範囲の情報からご相談いただけます。